パーソナリティ
『パーソナリティ』(性格・人格ともいいます)は、行動の仕方の個人差や個性のことです。同じような場面でも人もよって、色々な行動をします。「普通そうするでしょう」「当たりまえでしょう」と一人一人が思いながらやっている行動は、実はそれぞれ違うのです。パーソナリティとは、その人が環境に適応するための独自の方法や行動といえます。
『気質』は、新生児から持っている感受性で、遺伝的・生理的な影響をうけているものと考えられています。パーソナリテイは、気質と環境の両方の影響から形成されています。
人のパーソナリティーを見ていくときに大切なのは、他人とは違っていたとしても、素晴らしい強みである面を知ることです。自分の内面にある素晴らしいものをどのように活用するか?が大切です。なぜなら、せっかく素晴らしい強味があっても、長所として環境に適用できる行動として使えなければ残念です。使い方を間違えるとたちまち短所になって、人間関係がうまくゆかなくなったり、トラブルやストレスをを引き起こす不適用状態になってしまうからです。
エニアグラムでは、全ての人は9つの素晴らしい『本質』の一つを持って生まれてくると言います。ところが母親から切り離されて生きることになった瞬間から、1人で生きていけるのかという恐れがわき、何とか生きていきたいという欲求が生まれます。そして、なんとか環境に適用して生きていくために、色々な行動パターン(性格)をよろいのように身に着け始めます。残念ながら、生まれたまんまの本質だけでは生きていくことができず、性格のよろいはドンドン大きくなっていき、だんだん身動きがとりづらくなってしまいます。
このように、大人になるにつれて、誰もがもって生まれたはずの素晴らしい本質は、後から身に着けたたくさんの性格の中にうもれていってしまいます。それでは本来の自由な自分らしさが発揮できず、生きづらい状態になってしまいます。とは言え、本質は性格にうもれながらも失われることはありません。私たちの内側でいつでも私たちを支えてくれています。
エニアグラムのワークショップは、自己探求によって、知らず知らずに身に着けこだわってきた性格のしくみを知り、解き放ち『本質=本当に素晴らしい自分らしさ』に近づいていくための場所です。